第32回ピットロードコンテスト(2023) 審査結果発表

主催:株式会社ピットロード  
協賛:有限会社モデルアート社
   艦船模型専門誌 ネイビーヤード
   月刊 ホビージャパン

この度はピットロードコンテストにたくさんのご応募ありがとうございました。
厳正な審査の結果、下記の通り各賞が選出されましたことを発表いたします。

・使用キットは全て「1/700スケールのピットロード製品」です。
・使用キットの品番は、できるだけ最新のものを表記しています。
・作者コメントは、ほぼ原文のまま掲載いたしました。

※入賞者の方には、賞品に関するご案内のメールをお送りいたしました(9月14日送信)。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダ等に振り分けられていないかどうかをご確認くださいますようお願いいたします。どうしてもメールが見つからない場合は、当サイトお問い合わせフォーム等からご連絡ください。
※雑誌社賞受賞の方には、各雑誌社様から直接ご連絡を差し上げます。ご了承ください。

金賞
単艦部門:日本海軍 戦艦 大和 最終時(tri 様)

使用キット:W200 1/700 日本海軍 戦艦 大和 最終時

作者コメント:
最終時大和の情報量を純粋に底上げする形で製作しました。キット用のエッチング、3Dプリント、レジン、金属砲身、木製甲板等々を使用しディテールアップ、伝声管やロープ等の小物やハッチ/水密扉/探照灯管制覆いの開放など乗員を感じさせる細工をいくつか施しています。王道な大和だからこそ、王道なディテールアップで仕上げました。

金賞
情景部門:夕張・ソロモン夜戦(koima様)

使用キット:W222 1/700 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 ソロモン海戦時

作者コメント:
第一次ソロモン海戦夜戦にて探照灯射撃を行う夕張のジオラマです。箱絵を参考にフルハル船体にアクリル板の海面を取り付け夜の海を切り裂く様子を再現、プロペラキャビテーションの渦も表現してみました。フル電飾仕様で艦内灯、探照灯、砲塔内、舷灯が光ります。艦内スペースが無いので船体支え金属管に配線を全て通しています。主砲には伝声管や光ファイバーを旋回動作を維持したまま引き込み。水兵も随所に配置しています。

銀賞
単艦部門:駆逐艦時雨の航跡(新田 康雄 様)

使用キット:SPW45 1/700 日本海軍 白露型駆逐艦 時雨

作者コメント:
熾烈な海戦、過酷な護衛・輸送任務と休むことなく軍馬の如く戦い抜いた武勲感。残念ながら終戦まで生き残ることはかないませんでしたが、時雨の紡いできた航海の跡が感じられるような、乗組員の息吹が伝わるような作品を目指しました。拘った部分は自作し内部に双眼鏡等を設置した艦橋の方位盤と、連掲信号灯です。偏りのないディティールアップになるよう艦全体満遍なく手を加え、階調のある色彩が出るように心がけました。

銀賞
情景部門:カールビンソン横須賀入港(津田 太 様)

使用キット:M34 1/700 米国海軍 原子力空母 CVN-68 ニミッツ 2005

作者コメント:
2021年にF35を初搭載して艦載機満載状態で横須賀に入港した米空母カールビンソンを製作しました、ニミッツをカールビンソンに改装するにあたり、艦橋や後部マストを改修、艦載機は駐機状態に、キャトウォークや追加スポンソンなどは、エッチングやプラ板で作り直し、格納庫内や艦橋はLEDで電飾しました、バリアント級タグボートはキットが無いのでフルスクラッチしました。

銅賞
単艦部門:クイーン・エリザベス(みっちー 様)

使用キット:W145 1/700 英国海軍 戦艦 クイーン・エリザベス 1918

作者コメント:
WEBや電子書籍で写真を参照しながら模型として見栄えの向上に繋がる要素を取り入れ、厳密にいつ時点と設定はせずにおおよその第1次世界大戦時の姿としています。
専用エッチングパーツや金属砲身を組み込みつつ、塗り分け箇所をキット付属の塗装ガイドから増やすことで、加工と塗装の両面で充実した仕上がりを目指しました。
舷側にある目盛のような黒い線は喫水線と同時にマスキングして塗装しています。

銅賞
情景部門:復員輸送船 葛城1946(けんちっく様)

使用キット:W68 1/700 日本海軍 航空母艦 葛城

作者コメント:
武装解除後の復員輸送船時代の葛城です。
爆撃によって大きく湾曲したり捲れた飛行甲板を再現するためにこの部分だけは0.5mmプラバンを使いました。対空迷彩はかなり退色していますので一工夫加えた塗装で表現しました。葛城の入港から復員兵の運貨船への移乗、そして浮桟橋へ運ばれて連絡橋を渡って上陸。さらに点呼のあと輸送トラックに分乗するという一連の流れを一つのジオラマの中で表現しています。

入賞
単艦部門:OLD Mary1945(ウナムシ 様)

使用キット:W199 1/700 アメリカ海軍 戦艦 BB-46 メリーランド 1945

作者コメント:
初の外国艦かつフルハルでの制作として歴戦のメリーランドを選びました。
艦橋周りは箱絵を参考にプラ材やピアノ線などで再現し、舷側にモールドを追加。
汎用EPなども使用していますが、基本的には説明書どおりに制作しています。
薄いウェザリングのみとしたことで展示台を含め、カッチリとした印象で仕上げることができました。
本コンテストをきっかけに外国艦に触れる良い機会を頂きました。有難うございます。

入賞
単艦部門:星条旗と共に(馬場 浩二 様)

使用キット:M47 1/700 アメリカ海軍 空母 CVN-73 ジョージ・ワシントン2008

作者コメント:
現用空母の製作は今回初めてで、巨大な飛行甲板の塗装がなかなかイメージ通りにいかずキットを組み立てるより時間を費やした気がします。艦載機もキットのまま乗せてみましたが、やっぱり主翼は全て折りたたんだ状態にしようと思い期限ギリギリまで工作したので、ここまでやりきれたのは楽しかったです。

入賞
情景部門:「不知火」「霰」出港準備(疾風様)

使用キット:SPW14 1/700 日本海軍 駆逐艦 不知火 フルハルモデル 新装備セット、エッチングパーツ付き、W118 1/700 日本海軍 駆逐艦 朝潮型 フルハルモデル

作者コメント:
横須賀軍港内で停泊する駆逐艦「不知火」(海側)と「霰」(岸壁側)のジオラマです。
昭和17年6月末にキスカ島への増援輸送の出撃準備をしている想定です。
軍港と魚雷の補給風景を作りたくて製作しました
あまり資料を見つけられず想像の部分もありますがこんな感じだったのかなと想像しながら作りました
車両や木箱、ドラム缶等を大量に置いて人物も至る所に置き忙しなく出港の準備をしている光景を再現してみました

入賞
情景部門:DD124 みねゆき(エンドラーズ様)

使用キット:J03 1/700 海上自衛隊 護衛艦 はつゆき型、NE11 1/700 海上自衛隊 艦船装備セット 2

作者コメント:
今回は出来るだけ可動にこだわってみました。主砲、SUM、SAM、短魚雷は、旋回可動し、差換えで射撃中を表現できます。SSMも発射表現に差換えられます。GFCSや各レーダー類も出来るだけ可動するように組みました。また、ヘリ格納庫内部を製作しメインローターの差換えで格納出来るようにしました。ベースの裏からの操作で格納出来ます。ベースは箱絵をモチーフにしたのでP-3CとHSS-2も製作しました。

モデルアート賞
単艦部門:DDH-183  護衛艦いずも(きんやす 様)

使用キット:J72 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DDH-183 いずも

作者コメント:
今年の横須賀フリートウィークにて、実際に護衛艦いずもに乗船することが出来、その迫力に感動した為、なるべく現在のいずもの姿を再現するよう製作致しました。各所エッチングパーツを使用しています。一番頭を悩ましたのが甲板のF-35運用目的のラインです。塗装の順番を熟考し、マスキングにて再現しました。甲板上のラインは一部を除きほぼ塗装で表現しました。手間はかなりかかりましたが納得する出来となりました。

ネイビーヤード賞
単艦部門:海防艦生名(ちくぜんに 様)

使用キット:W245 1/700 日本海軍 日振型海防艦(2隻入り)

作者コメント:
他の艦種に比べて比較的シンプルな兵装、影が薄くなりがちな海防艦。しかしながら大型艦にも劣らない魅力があります。その魅力を引き出すために煙突以外の上部構造物や対空機銃、パラペーンなどは他社製品のエッチングパーツなどに置き換え、艦橋内部の双眼鏡、伝声管、海図台などを再現。また主砲である12cm単装高角砲のシャッター部分を開孔し、精密感を出しました。汚しや退色表現は控えめにしました。

ホビージャパン賞
情景部門:魚雷発射!(ちゃま様)

使用キット:W233 1/700 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 最終時

作者コメント:モールドの素晴らしさで購入したこのキット。魚雷発射直後をジオラマにしました。海面下を魚雷が走っている様子をアルミ箔→塗装→透明レジン→白波表現と3層で表現しました。

ピットロード社長賞
単艦部門:DDG-179 “まや”(patguri 様)

使用キット:J97 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DDG-179 まや

作者コメント:
海上自衛隊 護衛艦”まや” です。
海自艦艇は3隻目となりますが、エッチングパーツでのディテールアップは楽しいですね(老眼には少々辛いですが・・。)。船体と上部構造物の繋がりをスマートにするため、順番を工夫しながらの工作でした。ロービジはメリハリが少ないかなと思いましたが、なかなかお気に入りです。ファンネルの塗り分け目安のスジボリですがロービジなら埋めたほうが良かったかもです。

ピットロード社長賞
情景部門:悲しき熱帯(空空亭様)

使用キット:W253 1/700 日本海軍 給油艦 足摺(W153)、SPW52 1/700 日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵(W142)

作者コメント:
いつもはケースに合わせて作っていましたが今回は広めに作りました。リゾートみたいな所で戦争という人の性の悲しさがテーマです。船舶や人はエッチングパーツで、牛車の牛やらイルカは3Dプリンター製のものを使っています。樹木は麻紐やドライフラワーなど使って表現しました。

※作者名2文字目の「空」は「環境依存文字の空き(空に四角)」が正式な表記です。

その他の応募作品(エントリー順)

単艦部門:ノースカロライナ(ちゃんしー 様)

使用キット:W250 1/700 アメリカ海軍 戦艦 BB-55 ノースカロライナ 1944

作者コメント:
1942年頃のメジャー22迷彩を想定して製作しました。
塗装はクレオスで船体側面部はグレー、水面部と大砲上部ネイビーブルー、艦底は艦底色、デッキ部をジャーマングレーグラウ調色を筆塗りで仕上げました。当時のデッキブルーを再現するのに工夫をしています。元が細部までこだわった製品の為、余計に手を加えることなく塗装を丁寧に行いシンプルに仕上げました。


単艦部門:駆逐艦 潮1942(ミノル5378 様)

使用キット:W102E 1/700 日本海軍 特型駆逐艦 綾波エッチングパーツ付き

作者コメント:
エッチングパーツ付きのキットを使用し、特型Ⅱ型A潮として制作しました。マストを真鍮線にて自作し、砲身も真鍮パイプに交換しました。機銃等装備品はNE07 1/700 新 WWII 日本海軍 艦船装備セット 7に交換しています。煙突周りも頑張って工作しました。丁寧に作ることを心がけています。


単艦部門:駆逐艦 航空母艦 千代田(中村 慎平 様)

使用キット:W72 1/700 日本海軍 空母 千代田

作者コメント:
エンガノ岬沖海戦時の航空母艦千代田です。
艦載機はカジカ零戦21型(路駐7機予定ですが史実は足りずでイメージ)、高角砲ナノドレ、機銃はP新10、塗料は下地ガイア、クレオス各種で迷彩はパッケ参考でアレンジしています。アピール写真ではフジミ波板くんを使用しました。純正エッチングが入手できず手持ちで手堅くディテール上げる方向にしました。参考文献艦スぺ49、56、60


単艦部門:DD-158 護衛艦うみぎり(きんやす 様)

使用キット:J76 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-158 うみぎり

作者コメント:
初めての参加になります。今年の正月旅行にて訪れた呉軍港巡りにて初めて拝見した護衛艦うみぎりを製作致しました。ゴチャメカ感と言いますか構造物の下の通路壁のディティールがたまらなくカッコよく、呉の模型店にて突発的にキットを購入しました。まずは通路の凸部分を削り取る作業から始め、キットでは再現されていない後部通路壁のディテールをプラ板、外部パーツにて出来るだけ再現。エッチング等は専用&汎用を使用しました


単艦部門:対空ハリネズミ・スレイター(アダチ@水100% 様)

使用キット:SPW22 1/700 米海軍 護衛駆逐艦 カノン級&バックレイ級

作者コメント:
今年の春から艦船模型を始めました。御社キットはこれで2作目です。
まだまだ審査などというレベルではありませんが御社のファンがひとり増えたことだけお知らせしたく応募しました。

張り線やエッチングパーツを使わず、素組みです。
「塗装でディテールアップ」をテーマに箱絵や書籍のカバーイラストなどを参考にしながらダイソーのアクリル絵の具で筆塗りしています。

よろしくお願いいたします。


単艦部門:日本海上自衛隊そうりゅう型潜水艦そうりゅう(なすの 様)

使用キット:J93 1/700 海上自衛隊 潜水艦 SS-501 そうりゅう

作者コメント:
そうりゅう型潜水艦の一番艦をイメージして製作しました。あえて、潜望鏡とスクリュー以外は黒塗装にしてみました。


単艦部門:DDG-168(Borozino 様)

使用キット:J101 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DDG-168 たちかぜ

作者コメント:
純正エッチングパーツと艦船装備セットを活用しシンプルに組み立てを行った。
細かいところに荒は見えるが十分満足いく仕上がりにできた。


単艦部門:神風 建造中(まじょぴ 様)

使用キット:W175E 日本海軍 神風型駆逐艦 神風

作者コメント:
艤装工事中の駆逐艦神風をイメージしました。艦の全体に木の足場を組んだり、取り付けの終わった艤装は帆布で保護したりと、艤装工事特有のディテールを追加しました。特に、艦を1周する木の足場に力を入れて制作しました。帆布は、コピー用紙とモデルカステン社のカミカタメールを用いて作成しました。


単艦部門:もがみ2022(妹尾 一宏 様)

使用キット:J100 1/700 海上自衛隊 護衛艦 FFM-1 もがみ

作者コメント:
すっきりしたステルス船体を現すため、開口部は閉鎖状態にしました。
複合艇の留め具を細切り赤テープで付けました。


単艦部門:潮1942(ねむりねこ777 様)

使用キット:W246 1/700 日本海軍 特型駆逐艦 綾波 1942

作者コメント:
基本的に素組で模型作りを楽しんでいます。他のキットとのバランスを重視しているので、エッチングパーツなどは使っていません。今回手を入れたのは、舷外電路の追加と舷窓の開け直し、機銃の交換くらいです。塗装は暗くなり過ぎないように、呉海軍工廠色を使っています。開戦前後の状態をイメージして、汚し塗装は控えめにしました。


単艦部門:護衛艦さわかぜ(ばやし 様)

使用キット:J07E 1/700 海上自衛隊 護衛艦 さわかぜエッチングパーツ付き

作者コメント:
手摺り、ラッタルは他社の汎用エッチングを使用。
一部装備品はNE11 装備セット2を使用。
最終時とするために衛星アンテナを追加。
ホイップアンテナ、揚旗線、空中線も追加。
艦番号、艦名、アスロックの注意帯はデカール、甲板上の歩行帯などは筆塗りしました。


単艦部門:たかなみ型護衛艦1番艦(oo7 様)

使用キット:J65 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-110 たかなみ

作者コメント:
無性に護衛艦が組みたくなり、こちらのコンテストに挑戦しました。今回は「素組みで楽々組立て、塗装に時間を掛ける」をテーマに取組みました。塗装ではグレー一色にならないように、細かい備品類は筆塗りで仕上げました。久しぶりのプラモ体験だったので、組立て~撮影まで掛け替えのない時間を過ごすことが出来ました。


単艦部門:丁型海防艦(フルハル化)(たも2 様)

使用キット:SPW20 1/700 日本海軍海防艦 丁型(第2号型)

作者コメント:
小型艦が好きなので海防艦を作りました。
海防艦のキットはフルハルが少ないので、自分で艦底部分をパテや他キットから流用して作りました。
特に、丁型海防艦は1軸なのでそこを再現してみました。
フルハルだと下から見上げるアングルが迫力が出て好きです。
他にも空中線や、航行灯、救命浮環、リノリウム押さえなど自分で出来るディテールアップに挑戦しました。


単艦部門:千代田(medaka11-19 様)

使用キット:W72 1/700 日本海軍 空母 千代田

作者コメント:
エンガノ岬沖海戦時にしました。表情を出すために機銃や高角砲に角度をつけました。
甲板への迷彩塗装はクリアファイルにマスキングテープを貼り付け塗装図をみながら切り、マスキングしました。


単艦部門:USS CLG-8 『Topeka』(かりゅう 様)

使用キット:W208 1/700 アメリカ海軍 軽巡洋艦 CL-55 クリーブランド

作者コメント:戦後改造を受けた艦船を題材に決めて、その中でも特に好きなプロヴィデンス級の3番艦トピカを作成致しました。
作成に当たって写真や図面を探したものの、不鮮明な写真や、色の分からない白黒画像が殆どで、AIによる色付けなどを参考にせざるを得ないなど試行錯誤を重ねながら、できる限り再現とディティール追加を行うというコンセプトで作成しました。
また今回は主砲とミサイルランチャーに旋回ギミックを仕込んでいます。


情景部門:「砲雷撃戦よーい!」(種子島亭 三つ羽様)

使用キット:W222 1/700 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 ソロモン海戦時

作者コメント:
1/700「軽巡夕張ソロモン海戦」のパッケージアートをできるだけ形に。機銃をナノドレにしたり手すりのエッチングパーツを使ったりしました。海面をスチレンボードに束にした爪楊枝でひっかいて再現というWLシリーズ初期の製作ガイドブックを見ながら作りました。


情景部門:雪風1944(fukuちゃん様)

使用キット:W25 1/700 日本海軍 駆逐艦 雪風

作者コメント:
波の表現が好きで、WLより3ミリ艦底を増やして制作しています


情景部門:敵潜制圧!(mokei358様)

使用キット:W245 1/700 日本海軍 日振型海防艦

作者コメント:
 日振型海防艦とバラオ級米潜水艦との戦闘のシーンです。日振型海防艦2隻が対空警戒しつつ敵潜水艦を制圧している場面です。海防艦には1/700の水兵をのせてリアリティをだしました。また、マストは金属線に交換しました。
 海ジオラマ部分は特殊なゲルを用いています。ゲルなので模型位置を変更することができます。これを利用して、海防艦は傾いた状態で臨場感をだし、潜水艦は急速潜航中の緊迫感をだしました。


情景部門:飛行偵察(素組み★おじさん様)

使用キット:SPW23 1/700 日本海軍 伊9型 & 呂35型

作者コメント:
零式小型水偵による飛行偵察の様子を再現しました。
水偵の格納状態は、1/350の伊54(WB11)を参考にしました。
エッチングパーツには「日本海軍潜水艦用(PE-80)」を使用、せっかくのクレーンやフックを生かすため、あえて水偵にワイヤーを掛けてみました。


情景部門:過去と現在 past and present(hashikenken様)

使用キット:W55 1/700 日本海軍 重巡洋艦 愛宕、J55SP 1/700 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備付き

作者コメント:
過去の重巡洋艦愛宕をモノクロに現在の護衛艦あたごをカラーで表現してみました。手持ちのエッチングパーツとのばしランナー、銅線を使用しました。調べれば調べるほど模型作りの難しさ楽しさが味わえました。


情景部門:国破れて山河あり(東亞海軍工廠様)

使用キット:SPW54 1/700 日本海軍 海防艦 鵜来型(三式投射機装備型)

作者コメント:
 本作は復員船と出迎える家族たちを題材にしています。復員船として制作した海防艦には150人余りの人を乗せています。また崖はスタイロで作成、荒れた海面は日本海をイメージしています。


情景部門:空母 ホーネット(カズッキー様)

使用キット:W207 1/700 アメリカ海軍 空母 CV-8 ホーネット

作者コメント:
空母らしく飛行甲板上には多くの艦載機とB-25を並べました。格納庫のシャッターを開閉を行い、いかに自然に見えるのか挑戦しました。
ホーネットの色は独自で調合したものを使用しています。
海面は、キットに付属していたものをアクリル絵具の黒ベースに、様々な青で海面、白で航走波を描きました。


情景部門:if 401(タカキ様)

使用キット:W48 1/700 日本海軍 潜水艦 伊400&伊401

作者コメント:
木甲板と鋼鉄の織りなすデザインの良さに一目惚れした伊401。その魅力を自分なりに引き出したい一念で製作しました。史実とは別のif世界で絶乾の大地で静かに風化していく、その姿。長い年月を経て風化、退色した姿を筆塗り、クラッキング塗装、塗面を削ってわざと形状を浮き彫りにしたライン出しで絵画的に表現しています。模型のリアルに水棲恐竜の化石を添えて、船舶模型の魅力にファンタジーを織り交ぜたifの情景です。


情景部門:英海軍42型ミサイル駆逐艦コベントリー”1982年5月25日”(半ば右向け、ひだり様)

使用キット:1/700スカイウェーブシリーズSP2英海軍駆逐艦42型バッチ1 D80シェフィールド、1/700スカイウェーブシリーズ アメリカ海軍機セット

作者コメント:
実際にフォークランド紛争で、アルゼンチン空軍からの攻撃を受け戦没したコベントリーを当時の写真と見比べ作製しました。重視した点として、はるばる南半球まで長い航海をしたので、それなりの汚れを表現した点と、こだわりとして航空機のA4スカイホークを当時の機種の型に改造とディテールアップを施した点です。
古いキットでしたが、かなりサクサク組みやすくいい

総評

 この度はピットロードコンテストに多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。

 オンライン形式のコンテストも、今年で3回目となりました。ご応募の写真にも撮り方の工夫が感じられ、オンラインでの開催にも馴染んでいただけたように思われます。

 オンライン形式になる前のコンテストは、実際の作品を弊社直営店にお持ちいただくか、作品を送っていただく形で開催していました。審査する側としても、実物を見られるのは非常に嬉しく、感激もひとしおでした。あらゆる角度から細部を拝見できるのは、作品が目の前にあってこその利点です。

 ですが、この形式のコンテストは、輸送が難しい作品は応募しづらいという問題がありました。輸送中に破損してしまう例もあり、弊社にて修復させていただいた作品もありました。
 また、審査~展示期間中、貴重な作品に万が一のことがないようお預かりするという責任は、主催である弊社にとって大変重いものでした。撮影のため作品を移動させる際なども細心の注意を払う必要があり、利点もあれば難点もあったというのが正直なところです。

 その点、写真でのコンテストでは、心穏やかに作品を拝見することができております。問題点や改善すべき点はまだまだありますが、この新しい開催形式を受け入れてくださったこと、たくさんの作品をお寄せいただいておりますことに御礼申し上げます。

 今回も多数のご参加をいただいたため、審査は大変白熱いたしました。1回目の投票では金・銀・銅を決めることができず、再投票が行われたほどです。
 若い方のご参加も少しずつ増えてきており、プラモデルというホビーが新しい世代にも拡がっていることを感じられました。

 ピットロードとしましても、皆様の模型作りの楽しみの一助になりますよう、コンテストの開催を含め、今後も努力邁進していきたいと考えております。

 最後になりますが、ご参加いただいた皆様、SNS等で応援してくださった皆様、ご協賛の有限会社モデルアート社様、艦船模型専門誌ネイビーヤード様、月刊ホビージャパン様にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

株式会社ピットロード
代表取締役 鈴木 幹雄

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